誰でも経営者
先日、友人と会いました。その人は小さなネットショップを企画中で、そのことについていろいろお話をしました。そんな話をしながら一つののことを思いました。
- たとえそれが小さなビジネスでも、たとえそれがネット上でのものでもビジネスはビジネスです。
- どういう商品で始め、将来的にどう展開していくのか?Strategyです。
- その商品をどういうお客様にどういう価格でOfferするのか?いくらくらい売れるのか?Marketingです。
- その商品はどうやってつくるのか?Product Developmentです。
- 資材・商品の購入ルートは仕入れ価格は?Purchasingです。
- どういう風に売るのか?ネット上だけか、それとも店頭販売もするのか?委託販売は?Sales operationですね。どういう風にお客様に商品を届けるのか?もっとも安くて早い方法は?Logisticsです。
- それらを総合して一体、この商売成り立つのか?初期投資はどれくらいかかるのか?そしてそれの回収期間は?お金は回るか?そして儲かるのか?Financeです。
- いくら小さいビジネスでも大きな企業の大きなプロジェクトと同じだけのプロセスが介在します。そして商売をする人はそれを身をもってやってるわけです。むしろそういった商売人の方が、いわゆる企業が期待するビジネスセンスを持っているということです。
- ところが、大きな会社で一つの部署で自分の担当部分だけの業務を事務的にやっていると、ややもすればこの辺りを忘れがちです。しかし、あなたがどのような業務の担当であっても、一つのビジネスの役割の一環です。そのことを常に意識して自分はどう貢献しているかを考えていないと、やり甲斐も会社への貢献度も十分に発揮できない可能性があります。
- 私はスチュワーデスになりたいのだからビジネスなんて関係ない。私は外人付きの秘書だから関係ない。大間違いだと思います。そういう視野の狭い取り組みでいると長い間にはだんだん自分の業務へのやり甲斐・興味も薄れていくでしょう。会社にとっても損です。
- 航空会社がスチュワーデスを雇用するのは、彼女らをさっそうと空港内を歩かせて、みんなの視線を浴びるためではありません。いろいろな国に行けて楽しい思いをさせるためでもありません。他社よりもより良い機内サービスを顧客にofferしてCSを最大化して、ひいては乗車率を上げ利益を出すことです。それが分かっていれば、よくあるビジネスクラスとエコノミークラスで態度がモロ違うフライトアテンダントにはならないはずですが。
- 外資では特にこの意識が要求されると思います。